プラスチック製品を考える

2020 12/15

皆さま、今日もお元気ですか?
Yukoです。

プラスチック製品への規制が本格化し、プラスチック製品を避けることへの意識が高まってきています。

プラスチック製品の問題点として、プラスチックに含まれる内分泌かく乱物質、野生動物がプラスチック製品を誤食してしまうこと、マイクロプラスチックなどが挙げられますが、それだけではなく、プラスチックは製造から廃棄の段階まで、すべての過程において有害物質を排出してしまうことも忘れてはなりません。

そこまで考慮に入れて、これだけ広範囲に使われており、私たちの便利な生活を支えてくれているプラスチックをどう減らしていくのか、一人ひとりが考えていかないといけないところまできています。

海に流れ込んだプラスチックが、2050年には海に棲む魚の総重量を上回る、ともいわれています。
マイクロプラスチックからナノプラスチックとなり海を漂い、雨となり、既に食物連鎖の中に入り込んできているのです。

プラスチックと環境ホルモン

プラスチック製品に添加されているビスフェノールA(BPA)が一般的に問題視され始めたのは20年ほど前です。
BPAはプラスチックの製造過程で添加される可塑剤で、食器・容器・缶詰の内側のコーティング・食品用ラップなど、プラスチック製の多くに含まれ、身の回りに溢れています。

BPAは体内でエストロゲン(女性ホルモン)に似た働きをするため、オスがメス化するといわれ問題になったことを覚えています。
BPAによって、不妊症、精子の減少のほか、乳がんや前立腺がんのリスクが高まるといわれています。


環境ホルモンとしてBPAが大きな問題となった後、BPAフリーの製品も作られてきましたが、安全とされてきた代替物質としてのBPSもBPAと同様、有害物質であることがわかっています。

また、プラスチックに含まれる添加物で問題となっているのはBPAやBPSの他に、フタル酸エステルもあります。
フタル酸エステルも内分泌撹乱物質として知られています。

これらの添加剤は、熱いものや酸や油に溶け出しやすく、プラスチックの劣化にともなってより多くの添加剤が浸出してしまいます。

一般的に安全と言われてきたポリプロピレン、ポリエチレンにも内分泌かく乱物質が添加されている場合があり、PET(ペットボトルの素材)からも微量ながら化学物質の浸出があるという報告もあります。


また、ポリエステル等の合成繊維の衣類には難燃剤が含まれている可能性が高いのですが、どのような難燃剤が含まれているのか、私たちが知ることは至難の業です。
合成繊維の衣類、毛布、カーテン等、難燃性であることを謳い文句にしているものも数多くあります。
難燃性の繊維が燃えた時に出る有害物質に関する研究はあるものの、難燃剤の入った洋服を着たり、住環境中に難燃剤を含む繊維が多数存在することの害については見過ごされているような気がしています。

部屋の中の空気環境もとても大切です。
一日の大半を自宅や会社の室内、移動中の車内で過ごしているわけですから、休むことなく続く呼吸による有害物質の摂取にも氣をつけたいと思います。

DAYS JAPAN 2018年7月号より

マイクロプラスチック

最近大きく取り上げられるようになってきたのがマイクロプラスチック問題です。
マイクロプラスチックとはプラスチックが5ミリ未満の破片になったもののことで、もっと小さく0.001ミリ未満のものはナノプラスチックと呼ばれています。
では、マイクロプラスチックや、もはや目には見えなくなってしまったナノプラスチックの何が問題なのでしょうか?

1.プラスチックに含まれている有害な添加剤が溶け出る
2.環境中の有害物質を吸着する
3.有害な微生物もくっつけて運んでくる可能性がある

マイクロプラスチックは雨となって、私たちの住む町にも降り注いでいます。
空気中にも漂い、吸い込んで肺から吸収してしまっているのでしょう。
既に人間の臓器からマイクロプラスチックとともにBPSも検出されているそうです。

プラスチック製品から食品に溶け出す環境ホルモンを氣にしていれば済むレベルの話ではもう既にありません。
氣をつけなければならないことは数限りなく増え続けています。

これもプラスチック

買い物に行けばほぼすべてのものがプラスチックで包装されています。
ジュースの入っている紙パックもプラスチックコーティングされていますし、缶詰もプラスチックのコーティング加工を施しているものが多いです。
床も壁紙も天井もプラスチックのところが多いのではないでしょうか?
ひょっとして扉もでしょうか?

樹脂と呼ばれるものもほぼ確実に合成樹脂で、プラスチックです。
ですから、フライパンやお鍋のフッ素樹脂加工もプラスチック加工です。
樹脂の家具や洗面台、お風呂などもプラスチックです。

木製品だと思っていたお椀やお箸もプラスチック製かもしれませんし、木製だったとしても漆ではなくポリウレタン加工されているものが多いです。

その中でも忘れられがちなのが、洋服をはじめとするプラスチックの繊維だと思っています。
今あなたが着ている洋服はポリエステルなどの合成繊維ではありませんか?
れっきとしたプラスチックです。

そう考えるとプラスチックフリーの生活を想像することすら難しいことがわかります。

不織布もプラスチック製が多いですから、だしパックやティーバックの袋もプラスチックです。
プラスチック製のお皿やカトラリーも食品に直接触れるものですから避けたいのですが、だしパックやティーバックの不織布からは大量のマイクロプラスチックが液体の中に出てきているそうですから氣をつけなければなりません。

洗剤が少量で済むからと使っていたアクリルたわしからもマイクロプラスチックが流れ出していきますし(泣)、洗濯するたびに大量のマイクロプラスチックが洋服から流れ出します。

便利な生活を追い求めているうちに、このような状態になってしまっていたことに驚いてしまいます。


環境ホルモンに負けない身体を作る!

既に大量のプラスチックごみを出し、既に大量のマイクロプラスチックが環境中にあり、既にマイクロプラスチックは生態系の中に入っており、既に生物濃縮されたマイクロプラスチックを私たちは摂取しており、まだまだ大量のプラスチック製品を私たちは作り続けています。

その中で私たちにできることは、できるだけプラスチック製品を使わないようにすることともに、取り込んでしまった有害物質を排出できる身体づくりをする、それが本当に大切なことだと思っています。

環境ホルモンをはじめとする有害物質を無害化したり、体外への排出を促したりする仕組みが、私たちの体内には備わっているのだ。
その手助けの柱となるのが「断食」と「穀菜食」の実践である。(「DAYS JAPAN 2018年7月号」より引用)

炭やクレイなどのサプリメントを摂取したり等、デトックス方法はいろいろあります。
しかし、サプリに頼らず、日常生活の繰り返しの中で日々デトックスを行っていくことも大切です。

玄米菜食に半日断食や週末断食、3日以上の断食などを組み合わせて、自らの身体を自らマネージメントする生活を始める良い機会かもしれません。

※ただし、本断食は危険を伴いますので指導者のもとで行うか、酵素ジュース等、何かを摂取しながらの断食を自分の身体と相談しながら試してみてください。

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