「ゆっくり動くと人生がすべてうまくいく」②ゆっくりを生み出す魔法の言葉

2021 1/05

皆さま、今日もお元気ですか?
Yukoです。

先日は、「自律神経を高いレベルで整えること、それが最高のパフォーマンスを引き出すカギ」であり、そのためにはゆっくり動くことがポイントである、ということを見てきました。
今日はその「ゆっくり動く」とはどういうことなのかを、具体的に見ていきたいと思います。

今日も「ゆっくり動くと人生がすべてうまくいく」(小林弘幸著)から色々と引用させていただきました。

イライラモードから脱出するための「ゆっくり」

朝、研究室に行って、「あ、今日はなんだか調子が悪いな、何かイライラするな」と感じたら、いつも以上に意識して、ゆっくり丁寧に、デスクの上を片付けることにしています。論文を整理するのでも、椅子に姿勢よく座って、丁寧に整理する。ゴミを捨てるのでも、椅子からポイとゴミ箱に放り投げるのではなくて、立ち上がってゆっくり丁寧に捨てるー。
これらは些細にも思えることですが、じつはこれが非常に重要なのです。一つひとつの何気ない行為を、何気なくではなく、「ゆっくり」を意識して行うこと。それによって、浅く速くなっていた呼吸を自然な良い呼吸に戻し、結果、悪くなった自律神経のバランス=調子を、よいほうにリカバリーすることができるからです。

調子の悪い時は、一つひとつの動作が速く、粗雑で、乱暴です。
また、そんなときの行動は”うわの空状態”にもなってしまいがちです。
それを意識して「ゆっくり」モードに修正し、丁寧に行うことによって、荒い波動を整え、無意識の領域への負の干渉をストップすることができるのではないでしょうか?

「ゆっくり」モードとは、上の引用文のように、単に目の前のことに丁寧に取り組むこと、それだけで良いのです。
しかし、やってみるとわかるのですが、単にそれだけのことなのに、意識(感情)が変わってくることが手にとるようにわかります。
すごいです!!笑

本番前は「60%のチカラ」で自律神経を整える

どんなスポーツでもそうですが、四年に一度のオリンピックでは特に、「いかに本番に精神と肉体のピークをもってくるか」が勝負だといわれます。誰が見ても金メダル確実といわれていた選手がよもやといわれる敗退を喫するのも、ピークの調整の失敗と、さらには本番での自律神経の乱れが原因なのです。
逆を言えば、本番に強いといわれる選手ほど、見事に自律神経のバランスが整っています。各国のメダリストたちの動きを見ていても、試合前の彼らの動きは、まさに「ゆっくり」です。ゆっくり動き、ゆっくり話し、呼吸は自然に安定しているー。だからこそ彼らは、本番で、本当に集中でき、最速、最高のパフォーマンスができたのです。

演奏家であれば演奏を始める直前までの動作をこれまでの60%に抑えることを意識するようにアドバイスするそうです。

普段の60%の力でやることを意識すると、自然に「ゆっくり動く」ようになる。つまり、呼吸がゆっくり深くなり、自律神経のバランスが高いレベルで安定し、確実にこれまでよりパフォーマンスの質が上がるからです。

プロの人たちの紙一重の違い、それは自律神経のバランスが生み出しているのだということ。
氣は満ちているけれどもゆったりと落ち着いている状態は、確かに見ているほうも氣持ちの良いものです。

ゆっくり始めるという極意

スポーツ選手や演奏家だけでなく、私たちも同じようにすればパフォーマンスの質が上がるそうです。

重要な仕事なのに十分な時間がない、というときもまず、書類を広げてゆっくりと目を通し始める。
それによって自律神経が整い、結果的に速く、正確に、良質な仕事をこなすことが可能になるのです。

重要なプレゼンがある場合でも、せかせかとセッティングして話し始めるのではなく、少し間を置く。
例えば、部屋にかけてある時計を探してみる、形を確認する、など、今しなければいけないことから別のところへ氣持ちを一瞬向けることによって、呼吸が自然に落ち着き、自律神経が整い、良いパフォーマンスへと繋がるのです。

どんなときでも、氣持ちを一瞬別のところに持っていき、自然にゆっくり動くリズムをつくり出すこと。最終的に狙いたいのは、深い自然な呼吸=自律神経の高いレベルでの安定なのですが、そのためには、何よりそれがいちばんの近道なのです。

慌ててはじめることがダメなのです。
「急いては事を仕損じる」とは、「何事も焦ってやると失敗しがちだから、急ぐときほど落ち着いて行動せよ」ということですが、行動し始める前に落ち着くこと!が大切なようです。

行動しながら落ち着こう落ち着こうとするのではなく、まずは落ち着くことを優先して行い、落ち着いてから行動に移す、「一瞬立ち止まる、間をあける」ということです。

行動し始めてから修正することは至難の業です。
ですから、呼吸が乱れたまま=自律神経がみだれたままで始めない、ということを肝に銘じてください。

水をこまめに飲むことも副交感神経を上げるのに有効だそうですので、緊張しがちなときには使いたい技です。

また、車の運転も同じで、意識的に「ゆっくり」を心がけることで、結局は焦って運転するよりもスムーズに目的地に着くことができるようになるそうです。
その感覚は主観的なもので、客観的に見てどうなのかは私にはわかりませんが笑、車の運転にこそ「ゆっくり」が求められるのだと思います。
一瞬の判断ミスが事故を招きますから、「ゆっくり」の極意を知った今は、単なる安全運転だけでなく、自律神経の整った「ゆっくり」の状態での運転の重要性を感じます。

焦るときこそ間を置き「ゆっくり」と。
自律神経のバランスが、あなたとあなたの周りに幸せを運んできてくれます。

人間関係もゆっくり、ひと呼吸おくことでうまくいく

自分のペースを保ち続ける、ということは、人間関係でもとても大切なことです。
たとえ嫌な人と同じ時間を共有していたとしても、自分が自分らしくあることができればストレスは随分軽減できるからです。
できることはできる、嫌なことは嫌、としっかり意思表示するためにも、自律神経のバランスが必要となります。

落ち着いてゆっくりひと呼吸置くことによって、自分の考えもまとまり、しっかりと相手に伝えることができるようになるのです。

その場の雰囲気に流されて同意してしまうことがないように、できない(したくない)約束や、ましてやこちらからやりたくないことを提案してしまわないように、ひと呼吸置くことを心がけてください。

会社でも、ご近所付き合いでも、お人好しで、周りの悪いペースに巻き込まれやすい人ほど「ゆっくり」を意識すること。そうすれば、きっと、その人の、人間関係のストレスは、どんどん軽減するはずです。

ゆっくり話す

「ゆっくり話す」と、呼吸が整い、自律神経が整う。そうすると自然に、周りがよく見えるようになり、頭と五感のパフォーマンスも上がり、結果、余計なことを言わないで、ポイントだけを言えるようになるからです。
しかも、いい自律神経は、周りにも伝染しますから、ゆっくり話す人の言葉を聞いている人の心も、どんどん落ち着いてくる。だから、ゆっくり話す人の言葉は、説得力を持って、相手に浸透するというわけなのです。

がむしゃらに動きまわり、話し、頑張っている人こそ、まずは「ゆっくり話すこと」を著者は勧めています。
自律神経が整うことによって、疲労も回復し、パフォーマンスが上がるからです。

また、忙しすぎて自律神経が乱れている時は、失言しがちです。
そんな時は黙って聞いて、自律神経を落ち着けてからゆっくり話す。
周りのペースや自分の思い込みで話してしまうことを避け、ゆっくりと回りを見渡してから発言することは、人間関係を良好にすることにも繋がります。

多忙な時こそ、多忙な人こそ「ゆっくり話すこと」は効果てきめんなのかもしれません。

人の心を魅了する本当にきれいないい笑顔、セクシーで、エレガントな仕草、それらも、やはり、ゆっくり話すことから始まります。
つまり、「ゆっくり話す」「ゆっくり動く」ということは、いろんな相乗効果で、その人のほかの良さ=潜在能力までも引き出してくれるのです。

急がば回れ、短気は損気、待てば海路の日和あり、などのことわざも意味するところは同じなのかもしれません。
急がば回れ、とつぶやいてから仕事を始める。
短気は損気、と笑ってから車の運転を始める。
待てば海路の日和あり、と朝日に向かって念じてから一日をはじめる。

遠道は近道、回るは早道、急ぎの文は静かに書け、走ればつまずく、などの言い回しもあるようですので、動作を始める前、特に氣が急くときに、何かひとつ好きな言葉を思い出すようにすると良いかもしれません。

ゆっくりを生み出す魔法の言葉

著者がイギリスへ留学中、早く速くと焦っていた時にかけてもらった言葉
Take your time!(ゆっくりでいいよ)
駅やエレベーターやレストランなどの入り口でみなが口にする言葉
After you!(お先にどうぞ)

それらの言葉は、著者にとって、留学というプレッシャーの中で乱れた自律神経を一瞬で整えてくれる、魔法の言葉だったそうです。


お先にどうぞ!という心の余裕、なくしていないでしょうか?
いつもいつも「お先にどうぞ!」というスタンスを心がけて「ゆっくり」を実践すると、それが波紋のように広がっていきます。
良い自律神経の輪が広がり、心地よい空間となっていくのです。


ゆっくり人生も悪くないな、と思っていただけましたでしょうか?
もし、そのように思っていただけたのなら、書いた甲斐があったというものです笑。

焦らず慌てずゆっくりと。
今日から、「ゆっくり」人生をゆっくり始めて、楽しんでまいりましょう〜!





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