健康への近道⑤粘膜〜外界との接点である粘膜の健康を意識したことはありますか?

2021 2/05

皆さま、今日もお元氣ですか?
Yukoです。

自分自身と外界との接点、というと先日の皮膚を思い浮かべることが多いと思いますが、皮膚以外にも粘膜が外界との接点として、大切な働きを担っていることを忘れてはなりません。
目も鼻も口も喉も氣管支も胃から肛門にかけても膀胱も子宮もすべて粘膜なのです。

口内炎はできていませんか?
鼻炎はありませんか?
喘息ではありませんか?
便秘や下痢はしていないでしょうか?

これらは、粘膜の免疫が下がっていることへの身体からの警告です。

目次

潤っていることを大切にしていますか?

皮膚は角質層で異物の侵入から私たちを守ってくれています。
粘膜は粘液をまとうことによって免疫力を発揮し、私たちを守ってくれています。

粘膜は潤っていることが必要であり、とてもとても大切な働きをしているのが「粘液」なのです。

皮膚はきめ細やかに整い、潤っていることが健康な素肌の基準となるように、粘膜もたっぷりの粘液で潤っていることが、健康的な粘膜であるかどうかの指標となります。

ドライアイやドライマウスの方は、身体全体の粘膜が乾燥している、粘液が不足している可能性があるので要注意です。
些細なこととして見過ごすことなく、潤いのある身体を取り戻していただきたいと思っています。


このように、「潤い」は素肌だけでなく、粘膜にとってもとても重要なキーワードです。
「潤いのある生活」「潤いのある人間関係」「潤いのある毎日」「潤いのある時間」などなど、何にくっつけても良い意味になる「潤いのある」という枕詞は、私たちにとってとても大切なことなのかもしれないと思っています。

潤いのある身体で潤いのある一生を送りたいですね!!


潤っている?乾いている?の簡単なチェック方法↓
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/175/430777.html

口腔内の粘膜と細菌

先日は腸内細菌に少し触れましたが、今日は口腔内の細菌に関してです。

口の中には大腸に次ぐ密度で微生物が棲んでいます。
細菌だらけ、だったのですね。。。

口腔内の細菌で問題となるのは、特定の歯周病菌や虫歯菌ではありません。
腸内細菌と同様に、細菌叢のバランスの乱れが病氣の元となっていきます。
ある特定の細菌が優位となり、血流に乗って全身に影響を与えていくことが問題なのです。

腸内細菌と異なり,口腔細菌は菌自体が容易に循環血中に入り易いという特徴が有ります.特に注目されているのが歯周病原性細菌,いわゆる歯周病菌です.歯周病は簡単にいいますと,歯ぐきや歯の根元の部分の慢性的な炎症のことです.
歯周病菌が全身疾患に様々な影響を及ぼします.歯周病菌が血液に乗って全身を巡るわけです.例えば歯周病菌が動脈硬化に影響を与えることが知られています.

https://www.pref.shimane.lg.jp/industry/syoko/kikan/shimane_iit/kenkyuhoukoku/No55/index.data/48-52.pdf?site=sp

・歯周病は糖尿病や心血管疾患など万病に繋がる可能性があること
・軽度なNASH(非アルコール性脂肪肝炎)の患者さんは、歯周病を治療すると肝機能の回復が見られること
・脳血管障害や感染性心内膜炎は特殊な虫歯菌と関連性がある可能性があること

などが明らかになっており、口腔内細菌を調べると全身疾患になりやすいかどうかがわかったりするそうです。
また、歯周病を予防することが、生活習慣病を予防することにもつながります。

口の中の環境が悪くなると口臭が氣になったりしますが、問題は全身の疾患に繋がる可能性があることだったのです。

腸管などの消化器や肺などの呼吸器には体の中を調整する免疫組織があり、うまく細菌を制御できますが、お口の中にはこのような制御を行うものは唾液だけしかありません。

https://ohnishi-dc.com/お口の中の細菌(微生物)は体の中で最も高密度

口腔内の細菌叢の乱れは、腸内細菌よりも直接的に全身に影響を与えるのかもしれません。
口腔内の環境に、私たちはもう少し氣を配るべきなのです。

唾液は粘膜を保護すると同時に、殺菌効果で口腔内の細菌叢を整えてくれています。
きちんと唾液を分泌できる状態であることが、風邪の感染予防にも生活習慣病の予防にもなるのです。

口の中の潤い=大切な唾液の働きに関しては、以下の記事に書いています。
ご参照ください。

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粘膜強化のために・・・

現代人にとって不足しがちな粘膜のための栄養素といえば「ビタミンAと良質の脂質」だそうです。

粘液の材料であるビタミンAとタンパク質
細胞膜の材料となる良質の脂質

それらをきちんと摂取することによって粘膜が整い、唾液を始めとする粘液の分泌も良くなります。
食をおろそかにしているとなかなか健康にはなれないのですが、粘液の分泌をよくする方法として、以下のようなものがありました。

潤うための入浴法
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/175/430779.html
潤うためのリラックス法
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/175/430780.html

ここに出演されている方のコメントを読んでいると、つくづく”ありがたいな〜”と自分の身体に感謝したくなります。
歳とともに不具合が始まっているとは言え、それなりに健康でここまで過ごせていることにありがたさしか感じません。
しかし、問題はこれからです。
若い間は健康のありがたさを感じることが少なくて、ついないがしろにしてしまいがちですが、若い方たちにも氣をつけていただきたいのです。
明日、どうなるかわからないのは若かろうが年をとっていようが同じことです。

明日からの健康を手に入れ続けるためにも、今日の行動を大切にしてほしいと思っています。

目は乾いていませんか?、唾液はたっぷり出ていますか?、アレルギーはありませんか?
みんなで元氣に過ごしたいから、他人事で済ますことなく、少し、ご自身の健康に氣を向けていただけたらと思っています。

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