何かが隠されている!〜「食品の裏側」③食品表示法の問題

2021 2/27

皆さま、今日もお元氣ですか?
Yukoです。

お買い物をする時、いつも加工食品に貼ってある原材料表を確認していらっしゃるでしょうか?
1つずつ原材料表を見ることをいつも習慣にしていただきたいのですが、その原材料表の中には隠れて見えない原材料がたくさんあります。
原材料表を見ること、そして隠された原材料を想像することをオススメします。

何が悪いって、隠すことによってできるだけ自然っぽい顔をしていることです。
不自然でも納得して買って食べれば問題ないのです。

日本は特に隠された表示が多いようです。
原材料表の裏に隠されたモノを想像し、何が自然で何が不自然なのか、何を選んで何を排除していくのかを自分自身で考え、選んでいくしかないようです。

目次

加工助剤

「加工助剤」といって加工する過程で使ったものの中和されたり除去されたりしたものも記す必要がありません。(「なにを食べたらいいの?」安部司著より引用)

昔、不思議だったのがみかんの缶詰です。
どうして皮がまったくついていないんだろう?って。
こんなにたくさん入っているのにひとつずつ剥いているなんて大変すぎる!!と子ども心に思ったものです笑。

そしてある時、塩酸で溶かしていると聞いてすごく納得すると同時に、もう食べるのやめようと思いました笑。
溶かしたあとカセイソーダで中和されているため、原材料表には塩酸もカセイソーダも出てきません。

なんだか詐欺ですよね?
そして、やっぱり不思議なことには裏があり危険なんだと学んだ一件でした。

そうです、不思議なことには必ず裏があり、不思議なことの筆頭は値段です。
安いものには必ず訳がある!のです。

キャリーオーバー

いくつかの原材料から食品が作られる場合、それぞれの原材料に使われている添加物をでき上がった食品に表示する必要はありません。ー略ー 醤油に使われている添加物や、おろしにんにくに使われている添加物は、焼肉のタレには表示されません。ー略ー 「おろししょうが」にはいくつもの添加物が含まれていますが、「豚しょうが焼弁当」に使われていても「しょうが」としか書かれません。(「なにを食べたらいいの?」安部司著より引用)

これは私もすっかり見落としていたことです。
著者である安部司さんが食品添加物のことを発信し始めた時からずっと本を読み続けてきていたのですが、読み飛ばしてしまっていました。

今回記事にしようと読み込んで始めて、このキャリーオーバーの危険性を認識できたのです。

しょうがは「しょうが」としてしか認識していませんでしたし、にんにくは「にんにく」ですし、みかんは「みかん」ですよね?
素のままの素材を思い浮かべてしまいますが、違う場合も多いのだと気付かされました。

加工度合いが上がれば上がるほど、この危険性は増していきます。

「一括表示」のワナ

一括表示して良いものの代表は「調味料(アミノ酸等)」です。
その他、イーストフード、乳化剤、かんすい、香料、ph調整剤、酸味料などがあります。

商品にグルタミン酸ナトリウムをひとつだけ使うと表示は「調味料(グルタミン酸ナトリウム)」となる。ところが、もう一つ化学調味料を加えると、添加物の表記はグループ名に変わりますから、「調味料(アミノ酸等)」というふうになります。化学調味料はアミノ酸化合物だけとは限らないのですが、ほとんどがこう表示されています。これを「一括表示」といいます。アミノ酸は体にいいと勘違いをしている人もいますが、早とちりしてはいけません。化学調味料は「アミノ酸化合物」です。(「なにを食べたらいいの?」安部司著より引用)

確かに、「調味料(グルタミン酸ナトリウム)」と書いてあると、「ん?なんだこれは?」とふと目に止まりますが、「調味料(アミノ酸等)」と書いてあると、アミノ酸なら大丈夫だろう、どころか、アミノ酸を摂ることは良いことだと思ってしまう人もいるかもしれません。

なんとなく良さそう、という感覚で動いてしまいがちですが、健康を連想したりナチュラルな感じのするパッケージに惑わされてはいけないのと同様に、「アミノ酸」にだまされてはいけません。

それぞれの添加物名は、表示しなくていいんです。『一括表示』といって、同じ目的で使う場合は、まとめて書けばいいと定められているんです。どんな組み合わせでも『ph調整剤』とだけ書けばいいんです。しかも合成保存料ではありませんから、『合成保存料を使用していません』と書けるんです。(「なにを食べたらいいの?」安部司著より引用)

どれだけたくさんの添加物が含まれていても、まとめて書いてしまって良いのですから、そのグループの中に何種類の添加物がどれくらい入っているかは誰にもわかりません。




表示されている原材料が少なければ少ないほど、なんとなく自然な感じがしてしまいます。
しかし、それは幻想に過ぎなかったようです。

原材料すべてを羅列した表を見てみたいものだと思いました。
怖くて食べられなくなってしまうでしょうか?
そのようなものを食べているのだと自覚するべきなのだと思いました。。。

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