健康への近道④皮膚〜素肌はきめ細やかに整っていますか?

2021 2/03

皆さま、今日もお元氣ですか?
Yukoです。

皮膚は、外界と身体の中を分けるとても大切な防御ラインであり、また人体最大の臓器であるともいわれています。
でも氣をつけなければいけないことは、皮膚は思っている以上に薄くもろいということ。
その大切な防御ラインを、さまざまな要因で私たちは痛めつけてしまっています。
知ってか知らずか、防御ラインの破壊を行ってしまっているのです。

良かれと思ってすることが裏目裏目に出てしまう世の中です。
良く知って、良く考えて、最適な選択をして生活する必要があるようです。

目次

皮膚と皮膚常在細菌

人間の皮膚の表面には有害な微生物やアレルゲンから身を守る「皮膚常在菌」がいます。皮膚常在菌は表皮ブドウ球菌、ニキビ菌、真菌類などで数種類存在しますが、体を洗いすぎると、この菌がなくなって乾燥肌となり、アレルギーや皮膚炎にかかりやすくなってしまいます。皮膚常在菌が弱ってくると皮膚表面のバリア機能となっている脂肪酸の膜を作れなくなるため、皮膚を弱めてしまうのです。
最近では「石鹸を使わない入浴法」というものが流行しているようです。
毎日10分間、湯船に浸かる。石けんは一切使わない、という入浴法です。

最近、大学病院の皮膚科に通院する患者さんの多くは、体の洗い過ぎに原因があるともいわれています。さらに抗菌グッズを使ってしまえば、皮膚常在菌を排除し、皮脂膜を取ってしまうことで乾燥肌やアトピー性皮膚炎の原因になるのです。
何事も、やりすぎは禁物ということを心得ましょう。(「腸で変わる!病氣にならない50代からの生活習慣」藤田紘一郎著より引用)

石鹸、基礎化粧品、メイクアップ用品、抗菌剤、すべてが皮膚の常在細菌を痛めつけます。
今、特に問題となるのが抗菌剤です。
どこへ行っても、家へ帰ってきたときすらも、抗菌スプレーやアルコールを使っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
それが皮膚の常在細菌にどのような影響を与えるのかも考えずに・・・。


70歳をすぎたとある健康食品を扱う会社の女社長。
お肌すべすべもちもちでとてもその年令には見えないのですが、社長いわく
「いつも水で洗うだけよ〜。石鹸なんて使ったことないから。洗ったあともそのまま、何もつけないのよ!」

はい、おみそれいたしました。
流石です。

肌の調子が良い、すなわち身体が健康体であれば余計なことは一切しないほうが良く、肌につけるものは何も必要ない、ということになります。
しかし一度痛めつけてしまった肌や、栄養補給をしてもらってぬくぬくと手抜きを覚えてしまった肌に、もとの機能を取り戻させるのはとても難しい上に、肌がもとに戻るまでの不快感に肌も私たちの氣持ちも耐えられません。

そうなると私たちがすべきことは、できるだけ肌や常在細菌に負担をかけない石鹸、基礎化粧品、メイクアップ用品を選び、これ以上肌に負担をかけないようなことを考え続けることです。

健康な素肌とは?

健康な素肌とは、防御ラインとしての角質が整い内側から潤っている肌です。
健康な素肌の表面にはたくさんの常在菌が棲み着いており、その菌が皮脂や汗をエサに増殖し、グリセリンや脂肪酸をつくりだし、皮膚のバリア機能を強化してくれています。

そのどちらもが整っていないと健康な素肌とは言えないのです。

その素肌を助ける働きのあるものを選んで使っていく必要があります。

ゆめゆめ見せかけの整った肌を追い求めないように。
ゆめゆめ合成界面活性剤で肌バリアを破壊し、外側から潤いを与えて一瞬の幻を見せてくれる化粧品を選ばないように。

氣をつけていきたいですね!

潤いのある素肌は外側と内側から整える

潤いのある素肌になるためには、内側からも整えていく必要があります。
内側、すなわち食事ということです。

手っ取り早く外側から補給すれば簡単なように感じてしまいますが、基本的に皮膚は外界から体内に異物を入れないようになっています。
ーというか、入れないものは入れてはいけないのです。
それを無理やり皮膚の中に押し込んでしまう基礎化粧品の多いこと・・・。

防御ラインが崩れると皮膚トラブルだけでは終わりません。
有害物質や細菌やウイルスたちも体内に入り込み、免疫力が落ちてしまっていると、身体の至るところで悪さをはじめてしまいます。

私たちが良かれと思って素肌に塗っているもの、それ自体が有害物質で体内で蓄積し炎症の原因になるとしたら、あなたはどうされますか?
そのような製品が見せかけを整える目的のためだけに、たくさん売られています。


賢い選択眼を持って買い物をすること。
それが自分自身の、ひいては地球の環境にも良い影響を与えていく、ということに意識を向けていきたいです。

私たちも地球の一部なら、細菌やウイルスたちも地球の一部です。
共存していくしか道はないと思っています。

皮膚の常在細菌とも何百万年もの間共存してきました。
持ちつ持たれつの関係です。

確かに、私たちにとって悪い菌もいます。
だからといって菌やウイルスを排除するのではなく、悪い菌が繁殖できないような培地、すなわち私たちの身体の環境を整えていくことを考えれば良いと、私は思っています。

皮膚は最前線で私たちを守ってくれている防衛ラインです。
その防衛ラインは私たちの皮膚だけで成り立っているのではなく、常在細菌との共生関係で成り立って来ていることをもう一度良く考えてみる必要があるように思います。

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