何を選びますか?③土の匂いのする生活

2020 11/11

皆さま、今日もお元気ですか?
Yukoです。

腸内細菌を整え、血液の質を整え、循環を良くするためには何を食べればいいのでしょうか?

畑から採れたての超新鮮な野菜にそのままかじりつくこと、それが一番健康に近いのではないかと思っています。
多少土がついたままの、ジャリっとする食感!笑。
懐かしい土の匂いが蘇ります。

そうです。
誰でもわかっているのではないでしょうか?
本当に必要な食べものがどういうものかということは。


土から遠く離れた生活をしてしまっている私たち。
ある意味とても快適な生活でもあるわけですが、自然から遠のきすぎたあまりにも人工的な空間で過ごしている私たちには、その悪影響が強くなりすぎており、意識的に土と近づく生活を心がけないと健康を維持できない状況にまで陥ってしまっているのです。

食と腸内細菌

トムは十日間毎食、ビッグマックかチキンマックナゲットと、付け合せのフライドポテトを食べ、すべてをコークで流し込んだ。スペクター(トムの父)はこのファストフード食実験の前、最中そして後に息子の便を調べた。トムの体力は落ち、友人からも顔色が妙に青白いと言われる始末だった。「ほんとに氣分が悪かった」と息子。「実験が終わったときサラダとフルーツを買いに店に駆け込んだよ。」

トムの腸内細菌のコミュニティーはひどく荒廃してしまった。たったの十日間で千四百種の微生物を失ったのだ。それはなんと彼の腸内細菌すべてのほぼ40%にもなる!しかもトムの腸はすぐには回復しなかった。腸に有効な細菌が戻ってくるまでには何ヶ月もかかってしまった。(「すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい」ジョシュ・アックス著より引用)

私は1泊や2泊の旅行でさえ、家へ帰るとむさぼるように野菜を食べてしまいます笑。
もちろん旅行中もできるだけ野菜たっぷりの食事をするようにこころがけています。
でも、同じ「野菜」という括りに入るとしても、外食での野菜と家で食べる野菜には大きな違いがあります。
外食での野菜は加工されすぎているのです。

子どもの友だち(大学生)が、”旅行から帰ると野菜が食べたくなるよね〜”と言っていたと聞いて嬉しくなりました。
日本人はまだまだ健全なのかもしれません!

トムの実験の章を読んで、アメリカ的だな〜と思ったのは、トムが「実験が終わったときサラダとフルーツを買いに店に駆け込んだよ。」と言っている部分です。
野菜とフルーツ、ではなくて、サラダとフルーツなのです。
きっとカットされ、ドレッシングをかければいいだけの野菜とひょっとしたらカット済みのフルーツかもしれません。

それでも身体は潤うのです。
そういう意味ではヒトの身体は本当に強くしなやかです。

でももう少し氣を使って、もう少し身体に良いもの、「野菜」そのものを買ってきて食べてほしいな、と思ったのは私だけでしょうか・・・?笑。

住む場所によって変わる腸内細菌

腸内細菌のバランスは、人種によっても違ってきます。
日本を含む12カ国で、腸内細菌の種類について調査が行われたことがあります。その結果、日本人の腸内にはビフィズス菌や、炭水化物やアミノ酸を代謝する細菌が多いことがわかりました。
また、日本人が好んで食する海苔やワカメを分解できる細菌は、日本人の90%が保有しているのに対し、他国では15%以下でした。
面白いことに、日本人の腸内細菌の分布は、隣国の中国人とはあまり似ておらず、オーストラリア、フランス、スウェーデンの人たちと近い傾向にあったそうです。

腸内細菌や、それに左右される肥満傾向にも遺伝的要素があることは否めません。
しかし、いくら遺伝的に恵まれた腸内細菌を持った人でも、食事をはじめとした生活習慣が乱れれば悪化していきます。(「健康の正体」小林弘幸著より引用)

腸内細菌は人種や住む場所、環境、食べものによって大きく変わります。
海苔やワカメを分解できる腸内細菌は、私たち日本人が先祖代々大切に共生してきた腸内細菌なのでしょう。
これからも共に生き続けたいな、と思います。

でも人種というよりも腸内細菌は住んでいる所の影響を多分に受けていると思っています。
マクロビオティックで身土不二が大切にされるのは、こういった意味も含まれているのかもしれません。

私たちはどんな食生活を送ればいいのでしょうか?
実際に、たった1日でも食物繊維の多い食事を摂ると、15%の腸内細菌の種類が良い方向へ変わると報告されています。
しかし、食生活を戻すと、腸内細菌も2週間で前の状態に戻ってしまうのです。(「健康の正体」小林弘幸著より引用)

私たちの腸内細菌は日々変化しています。
良くもなれば悪くもなります。

ですから毎日の生活習慣が、食習慣が大切なのです。

次回は「身近な土を食べる!身土不二」について考えてみたいと思います。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる