健康への近道⑦ストレス〜幸せホルモンオキシトシンでストレスに負けない身体をつくりましょう!

2021 2/09

皆さま、今日もお元氣ですか?
Yukoです。

ストレスが健康を害していく、ということは誰もが知っていることなのですが、自分は大丈夫だと変な自信を持ってはいないでしょうか?
どこまで自分ごととして真剣に捉えているか?によって、その認識の違いが将来の健康を大きく左右していくことになります。
今日はストレスと真剣に向き合ってみたいと思います!

目次

ストレスと自律神経

脳の大脳辺縁系がネガティブな感情を捉えると(つまり、ストレスがかかると)、視床下部にある自律神経のバランスが崩れます。
交感神経が高くなりすぎ、本来であればリラックスしているはずの夜の時間帯も緊張状態が継続します。昼間の嫌な思いが頭から離れず、なかなか寝つけない状況かもしれません。
交感神経が高くなりすぎれば、リラックスできないだけでなく、心拍数や血圧、血糖値なども上がり血液の質も流れも悪化します。当然、血管は傷んで動脈硬化が進行しますから、重篤な脳疾患や心疾患を招きやすくなります
また、免疫力が低下してがんの発症や悪化を招くことも明らかです。
さらに、ストレスがかかると「コルチゾール」というホルモンが分泌されますが、それが過剰になると脳細胞が破壊されることがわかっています。
そのため、認知症やうつ病にもかかりやすくなります。
私たちは、いかにストレスから脳を守り、「いい脳」をキープするかについて、もっと本気で取り組まなければいけません。(「健康の正体」小林弘幸著より引用)

ストレスが自律神経の乱れを生むことはご存じの方も多いと思いますが、病氣を発症するほどでもないし、とストレスを見過ごしてしまっていませんか?
ストレスを甘く見ていると何らかの症状を発症してから氣づく、という結果を招いてしまいがちですから、日頃からストレスと上手につきあい、対処していく必要があるのです。


なにか心がざわつく状態・・・、が一日になんどもやってくると、そのたびに血管は収縮し血液の質も流れも悪くなっています。
しかもストレスは心の問題だけなく、環境から身体へ与えられるストレスもあるのです。
そして、環境からのストレスは対人関係などからくる心のストレスより、自分自身で制御しやすいと思います。
まずはそこから、ストレスを減らしていきましょう!!

環境を整えてストレスを軽減することを考えよう!

自分の周りの環境、すなわち音や光や温度などの環境から受けるストレスも、心のストレスと同じ反応を身体の中で引き起こしていきます。
ですから、環境からのストレスを減らすことによってストレスを軽減し、身体へのダメージを低減していくことができるのです。

仕事場の環境は暗すぎず、雑多なものが机の上に散乱していませんか?
家の中はゆったり過ごせるように片付いており、照明も暗すぎず明るすぎず、状況に応じて使い分けていますか?
暗い色の服ばかり着すぎていませんか?

そういった「目に見えるもの、聞こえるもの、匂い」といったような身の回りの環境を自分の好みに整えていくことによって、格段と感じるストレスは軽減されます。
光や音を効果的に使って、不必要なストレスをとことん排除していくことを考えてみてください。


ストレスは身体の不調を引き起こすだけでなく、脳細胞の破壊から将来の認知症発症の原因にもなりうるのです。
ですからストレスには真剣に対処していきたいと思います。

ストレスとコルチゾール

ストレスと言えば「コルチゾール」です。
ストレスは交感神経を刺激するとともに、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌も促していきます。

コルチゾールは、副腎から分泌されるステロイドホルモンのひとつで、本来は早朝から起床直後にかけて分泌され、身体を活性化させ、一日の活動に備えるためのホルモンです。
その後、夜に向かって減っていくのが自然の流れです。

しかしコルチゾールは『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じるとまた分泌されます。

コルチゾールが適度に分泌されている間は、身体を目覚めさせ、ストレスに対処できる状態を作り出してくれます。
しかし過剰なストレスによりコルチゾールが分泌され続けると濃度が下がらず、かえって疲労感を覚えたりイライラしたり、という状態を引き起こします。

四六時中の臨戦態勢に身体が悲鳴をあげ始めるのです。


腸内細菌を整えるとストレス感受性が緩和されるという実験結果があります。

ヒトによる実験でも、乳酸菌とビフィズス菌の摂取を30日間続けることで、血中のコルチゾール(ストレスホルモン)濃度が下がり、心理的苦痛が減少したという報告がなされています。(「健康の正体」小林弘幸著より引用)

腸内細菌はいろいろなところで顔をだしてくるのですが、こんなところにも関わっています。
腸内環境を整えることは、ストレスに強い身体をつくることにも繋がるようです。

幸せホルモン「オキシトシン」でストレスを緩和させる

もう一つ、ストレスと上手くつきあっていく上で重要なホルモン、それが「オキシトシン」です。

ストレスは勝手に外からやってきます。
ですから、ストレスをなくそうとか減らそうとか、私たち自身がどうにかしようと思ってもできるものとできないものがあります。
ならば、ストレスを感じる私たちの脳をストレスに負けないように整えておこう、という発想が『オキシトシンの分泌』ということです。

よく例に出されるのがコップの水の話です。
コップに水が半分入っているのを見て、「まだ半分残っている」と思うのか「半分しか残っていない」と思うのかの違いですね。
どうとらえるかによって、心の状態も身体の状態も大きく変わっていきます。

しかし、どうしたってうつむき加減な時は「半分しか残っていない・・・」という発想になってしまいますよね。
ですから、ココロでどうにかしようとするのではなく、カラダから整えていくのです。

オキシトシンを分泌して幸福感を手に入れよう!作戦です。

オキシトシンが放出されているとき、それだけで脳は幸せを感じます。また、自律神経のバランスを整えるうえでも大変に重要な役割を果たすことがわかっています。

オキシトシンは、俗に「愛情ホルモン」「幸せホルモン」などと呼ばれ、愛しい感情を抱いているときに大量に放出されます。
男女間だけでなく、家族、友人、もっと広く言えば人類全体や動物などへの愛情も含まれます。また、抱擁を交わしたり、笑い合ったり、絆を確認することでも分泌されます。
このホルモンが放出されているとき、それだけで脳は幸せを感じるので、落ち込んでいる人の背中を優しくなでてあげるのは、少しでもオキシトシンの分泌を促して幸福感を取り戻してもらうために有効なのです。

深い愛情に満ち、かつ自律神経を整えて人々の心身の健康も守ってくれる。
そんなホルモンはほかにはなく、「オキシトシンが世界を救う」とまで言われるゆえんです。(「健康の正体」小林弘幸著より引用)

幸せホルモンのオキシトシンを分泌させることができれば、身体も心も健康で安らかな良い循環を手に入れることができます。
そのために、まずはしっかりくつろげる場所が必要です。
心から落ち着ける場所で、できれば愛する人が一緒だといいですね。
パートナーであってもいいし、親でも子どもでも、犬でも猫でも金魚でも、とても好きな人やペットやモノと一緒に過ごすことができたら、オキシトシンが泉のように湧いてくるのではないでしょうか。
もちろん、場所や人やモノが必要なわけではありません。
鏡に向かってニッコリと自分自身に微笑みかけてみるのもとても大切だと思っています。

そしてもう一つ、オキシトシン分泌にとても有効なのが、
人に優しくすること、だそうです。

人にプレゼントしたり、親切にしたり、助け合ったりすると体内のオキシトシン量は増加します。

とにかく、オキシトシンが分泌されるのを待つのではなく、オキシトシンが分泌される状況を自ら作り出す!ということです。

受け身で待つしかないことではないのです。
オキシトシンは意識すれば分泌できるのです!!



ストレス対策の続きはこちらを読んでみてくださいね〜

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