皆さま、今日もお元気ですか?
Yukoです。
経皮毒という言葉をご存知ですか?
稲津教久教授らの造語で、経皮吸収によって毒素が体内に取り入れられることに警告を発するために作られた言葉です。
経皮吸収のしやすさは場所によって違いがあり、体の部位によってまちまちなのですが、角質層のない粘膜は吸収率が高くなります。
舌下錠や座薬は粘膜から経皮吸収されるようにつくられた薬です。
逆に考えると、口腔内や性器や肛門あたりは経皮吸収しやすいので、口の中に入れる歯磨き粉、赤ちゃんのおむつ、女性の生理用ナプキンはよく考えて選ぶ必要があります。
特に赤ちゃんは肝臓の解毒作用も血液脳関門(脳内に有害物質が入り込まないように見張っている関所のような所)も未発達ですから、十二分な注意が必要です。
合成界面活性剤
経皮毒でまず問題になるのが、合成界面活性剤です。
この合成界面活性剤はこんなことにも使われていたんだ、とびっくりするほどさまざまに利用されています。
身近なところでは、油と水を混ぜる乳化作用を利用して化粧品に、洗浄作用を利用して洗剤やシャンプー類に使われています。
合成界面活性剤って、なんとなく悪いものだとの認識はあるけれど毎日の生活の中に当たり前のように存在し、氣になるけれどなんだかそのまま・・・、という方も多いのではないでしょうか。
合成界面活性剤は人体への悪影響だけでなく、環境中に流出したのちも分解されにくく、生態系に大きな影響を与えています。
びっくりする映像がありました。
1つ目は魚の実験、2つ目はかいわれ大根の実験です。
1つ目は衝撃的ですので、あまり見たくない方は2つ目かいわれ大根の実験を御覧ください。
https://youtu.be/GivoUuADpCs
同じ界面活性作用を持つ合成界面活性剤と天然の界面活性剤である石鹸ですが、こんなにも違いがあります。
合成界面活性剤と基礎化粧品
化粧水や乳液等の基礎化粧品への合成界面活性剤の配合目的は、水と油を乳化させて使い勝手を良くするため、の他に、わざわざ肌のバリアを壊して薬剤を皮膚の中に入れるためにも使われています。
こうして注入された薬剤によって、一時的にハリや潤いが得られ肌がきれいになったように錯覚しますが、その効果が切れると塗る前よりも肌の状態は悪化しています。
そして、それを繰り返すことによって肌トラブルを起こすようになってしまうのです。
一時的な肌の美しさのために何を犠牲にしているのか、良く考えてから使う必要があります。
洗濯用洗剤と合成界面活性剤
洗濯用の洗剤、台所用の洗剤、シャンプー、ボディソープ、歯磨き粉などは、一般的に売られているものを選択すると、ほぼすべてに合成界面活性剤が含まれています。
合成界面活性剤入りの洗濯用洗剤で洗うと、洗濯後に衣服に残留した成分により皮膚のバリアが破壊されていきます。
特にアトピーなど、皮膚が敏感な人であればあるほど合成洗剤の影響を強く受けてしまうため、天然の界面活性剤である石鹸でできた洗濯洗剤に変えるだけで、アトピーが改善されることもあります。
残留成分の怖さはあなどれないのです。
昔は石鹸の洗濯洗剤は石鹸カスの問題があったりして使い勝手の悪いものでした。
でも今は改良されて、良い製品がたくさん出てきています。
いろいろ試してみるのも楽しいですから、お気に入りの洗剤を見つけてみてください。
もちろん、洗濯洗剤なし、の選択もありです!
セラミックボールやマグネシウムやEM菌や竹炭での洗濯もとても氣持ち良いので試してみてください。
台所用洗剤と合成界面活性剤
台所用の合成洗剤も、手肌の荒れを引き起こすだけでなく、食器への残留が問題となります。
食器に残留した合成界面活性剤は、食品とともに口から身体の中へ入ってしまいますから要注意です。
台所用の合成洗剤を追放するためには、
・食べたあとのお皿はきれいに拭き取ってから洗う
・石鹸で洗う(お皿がつるつる滑りますのでご注意ください)
・米ぬかで洗う
・お湯+アクリルならぬ綿の糸で編んだ綿たわしで洗う
・重曹で洗う
※重曹とはベーキングソーダのことで、食品添加物としても使えるほど私たちにも環境にも優しく、優秀(?!笑)です。
などなど、いろいろな方法がありますが、なんといってもまず考えていただきたいのが、
ギトギトの油料理を減らしていく
ということです。
油(脂肪)は必須栄養素ですが、今はとにかく摂りすぎています。
油料理がなければ、基本的に水で簡単に洗い流せるものばかりです。
そこから見直すことも考えていただけると良いな、と思っています。
ハンドソープ・シャンプーと合成界面活性剤
私たちの肌の一番表面の部分は皮脂と常在菌です。
水で洗い流すだけでもたくさんの皮脂と常在菌が流れてしまうのですが、界面活性剤を使うことによってもっとたくさんの皮脂と常在菌が流れ去ってしまいます。
それは合成でも天然でも同じです。
ですから洗い過ぎはたとえ天然の活性剤である石鹸でも、肌のバリア機能を弱めることになってしまいます。
(もちろん合成界面活性剤のほうが強力ですが・・・)
また、抗菌剤入りの石鹸を使ってしまうと、肌の常在菌はやられすぎてなかなか回復することができません。
ですから、合成界面活性剤はもちろん、抗菌剤も必要であるのかどうかはよく考えないといけません。
シャンプーやボディソープも氣を付けてくださいね。
たとえ天然の石鹸成分でも、日に2回も頭や身体を洗う必要はありません。
常在菌のためには多くても日に1回、できればそれ以下にしていきましょう。
お湯で流すだけでもさっぱりきれいになります。
また、シャンプーやボディソープや石鹸をそのまま肌につけるのではなく、よく泡立ててから使うようにしてください。
泡で洗う、ということを徹底するだけでも随分肌への刺激が和らぎますから!
洗濯洗剤、石鹸、シャンプー、台所用洗剤に合成界面活性剤は必要だと思われますか?
排水がどうなっていくのかも考えて、選ぶ眼を持っていきたいと思います。
次回に続きます・・・。
※今日の記事は、「脱・経皮毒」山下玲夜著を参考にさせていただきました。
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