皆さま、今日もお元氣ですか?
Yukoです。
脳腸相関という言葉をときどき聞くようになりました。
脳と腸には深い関係があり、密接に影響しあっているということを表しています。
ストレスから下痢や便秘になった経験をお持ちでしょうか?
ストレスを感じた脳から腸にその情報が伝達されると、腹痛や便秘や下痢が起こります。
その逆もありで、腸の受けたストレス(病原菌の侵入など)が脳に伝達され脳が嘔吐反応を起こさせたりすることもあります。
このように、脳と腸は密接に連携しながら私たちの健康を護ってくれています。
脳腸相関に関わる3つのホルモン
「やる氣がでる快楽ホルモン」とも呼ばれるドーパミン、「怒りのホルモン」「ストレスホルモン」とも呼ばれるノルアドレナリン、そしてドーパミンやノルアドレナリンの調整的な役割を果たし心身の安定をもたらしてくれる「ストレスに負けない幸せホルモン」セロトニン、これら3つのホルモンは脳内で分泌されますが、その素となる物質は腸内細菌によって作られています。
またセロトニンに関しては、脳内よりも腸内で多量に分泌されています。
腸で分泌されたセロトニンがそのまま脳に入って働くことはありませんが、腸内のセロトニン濃度が脳に影響を与えていると言われています。
脳と腸と腸内細菌
脳の健康を考えるときに、腸内環境が重要視され始めています。
腸内細菌を消滅させたマウスの実験では、セロトニンの分泌が激減し、ストレスホルモンの放出が増えることがわかっているそうです。
それにとどまらず、腸内細菌によって保たれていた腸のバリア機能が弱まることにより、リーキーガットを引き起こし、漏れ出した腸内細菌由来の物質が脳に到達して悪影響を及ぼしていきます。
自閉スペクトラム症の子どもには、腸内細菌の種類の変化や胃腸障害がよく見られ、「プロピオン酸」や「LPS」と呼ばれる腸内細菌由来の物質が脳内で炎症を引き起こし、神経細胞に障害を与え発達を妨げているのではないかと言われています。
実際に、アルツハイマー病やパーキンソン病などでも、血中のLPS濃度が高くなっているそうです。
※プロピオン酸はミトコンドリアの機能を低下させ、ATP産生量を減少させる
※LPSは免疫を活性化する成分
脳・神経の病氣であると思われているパーキンソン病も、その原因が大腸にあるのではないかといわれています。
このように、腸(腸内細菌)と脳はホルモンやサイトカインを通じて双方向にやり取りを行い、ネットワークを築いていると考えられています。
だから、今から、始めてほしい
腸内細菌叢を決めるのは食とライフスタイルです。
食とライフスタイルで腸内環境を整えよう!と今までなんども書いてきましたが、今日は腸や腸内細菌が脳にまで大きな影響を与えているという話でした。
ますます腸という臓器の重要性を感じていただけましたでしょうか?
腸は単なる消化器官ではありません。
免疫機能の要のひとつでもあり、ホルモンの分泌器官でもあり、考える腸!でもあるのです。
腸の声に耳を澄ますこと、はじめてみませんか?
だから、今から、始めてほしい。
これがこの著者の渾身の願いです。
丹田は腸かもしれない???
ここからは少し余談と妄想です笑。
多分、このブログを読んでくださっている方は「丹田」の重要性は認識されていることと思います。
丹田って実は小腸のある場所あたりなのです。
だからといって、丹田が腸だ!ということではないのですが、深い関係はありそうですよね。
腸は脳に次ぐ神経細胞の集まっている器官であると同時に、免疫機能の70%が集まっている場所でもあります。
また、腸は自律神経(脳の視床下部からの指令)によって動いているのですが、独自の神経系も持っていて、脳からの指令なく動くことができるそうです。
ビックリですよね?!
すべてのモノが集まって出ていくところ「腸」、すべてのモノがすっぽり収まり落ち着くところ「丹田」。
この場所はすべての要であると言っても過言ではないと私は思っています。
腸の健康が丹田を強くし、腸の健康が全身の健康に大きな影響を与えています。
腸が若く元氣であれば、身体も同じように若く元氣でいられます。
以下、もう一つ余談です笑。
下腹部を動かす運動(西式健康法の背腹運動など)は、腸の動きを良くし、身体を内側からあたためてくれます。
丹田も刺激するわけですから、背腹運動だけでなく丹田を意識した呼吸法などにより、腸と丹田を活性化し最大限に働いてもらえるように手助けしていくことも大切だなと思っています。
※西式健康法の背腹運動や金魚運動など、とってもわかりやすいページがありました!
知らない方は見てみてください。
http://www.yuiclinic.com/information/950/
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