皆さま、今日もお元気ですか?
Yukoです。
日本人の腸内細菌の数は、戦前と比べると三分の一くらいに減少しています。
このような衝撃的な数字が「すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい」(ジョシュ・アックス著)に出てきました。
※以下の引用部分はすべてこの本からの引用です。
先日、
①何を食べるか?
②何を使うか?
③ストレスとどう向き合うか?
これが大切だと書きました。
それは、①〜③にどう対処するかによって有害物質との出会いが増えたり減ったりし、それによってリーキーガットを発症するかどうかの分かれ目になるからです。
有害物質が直接私たちの身体を痛めることはもちろん、私たちの共生細菌たちに与える影響も見過ごすことはできません。
私たちは身体を共生細菌との協働で護っています。
ですから共生細菌のバランスが崩れること、多様性が崩れることがリーキーガット発症の引き金となることもあるのです。
腸内細菌が減るとどうして悪い?
腸内細菌の数が減ってきていることはこの記事の中でも書きました。
食べものの質が落ちて栄養価が下がっている上に腸内細菌の数が減り、彼らが作り出してくれている微量栄養素も減ってしまっているとしたら・・・。
腸の中は、身体の中は危機的な状況になってきているのではないか?
この飽食の時代にあって身体は飢餓状態になっているのではないか?
と私は危惧してしまうのです。
カロリーベースでは足りていたとしても、微量栄養素の助けがなければ代謝はまわりません。
代謝が回らなければエネルギーは足りず、身体の掃除もできず、炎症も抑えられず、老化が進み、病氣へとつながっていきます。
細菌の多様性が失われていることも大きな問題
細菌の多様性が失われると、ちょっとした原因で特定の菌が繁殖しやすくなり、細菌叢のバランスをとることが難しくなります。
また多様性があったからこそお互いの長所短所(人にとっての)を補い合っていたのに、有用な働きをしてくれる細菌が居なくなったり、有害な成分を無害化してくれる細菌が居なくなったり・・・。
人が集まって何かのプロジェクトを行おうとする時、多様な人材がいることがものすごく大きな推進力となります。
それと同じことが腸内細菌にもあてはまるのです。
ただ単なる総数の問題ではないことはわかっていただけると思います。
リーキーガットと自己免疫疾患と腸内細菌
リーキーガット、自己免疫疾患、腸内細菌には密接なつながりがあります。
リーキーガットによって引き起こされた私たち自身の免疫システムの暴走が甲状腺を攻撃し橋本病を引き起こします。
その暴走を止める役割を果たすべき腸内細菌が、私たちの腸からいなくなり始めているのです。
多様性が失われつつあることの弊害が既に現れてきています。
また免疫システムの暴走のみでなく、有害物質の透過に起因する炎症反応が身体の至るところを破壊することによって、さまざまな病気の原因となっています。
腸内細菌の多様性を取り戻せ!
果物や野菜などの食物繊維を多く摂ることに焦点をおいた食生活の指導によって、腸内細菌の多様性が向上する可能性を示す9年にも及ぶ追跡調査の研究結果もでているそうです。
今の不自然な生活を見直すことで、健康な腸内環境を取り戻せる可能性はあるのです。
そのためには、何を食べるか?という選択がとても重要な意味を帯びてくるのです。
次回は、①何を食べるか?をもう少し考えてみたいと思います。
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