何を選びますか?⑤土を食べよう!土壌菌の話

2020 11/17

皆さま、今日もお元気ですか?
Yukoです。

「すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい」の著者であるジョシュ・アックスは、「土を食べよう」と書いています。
比喩的な表現ではなく、本当に「土を食べよう!」と言っているのです。

なので、身土不二からもう一歩進めて、土を食べてしまいましょう〜笑。

犬や猫は体調が悪い時、薬となるものをよく知っています。
普段は見向きもしないのに、その辺に生えている雑草や土を食べるといいます。
本能が失われていないということは凄いことですね。
人は、本能が失われていなかった頃の記憶を習慣や伝承で伝えています。
それはそれで凄い能力だと思います。
ですから、本能が鈍っている分、その智慧を大切にしないといけませんよね。
智慧が失われてしまわないうちに、非科学的なと排除されがちな大切な智慧を掘り起こして残していく必要があります。

土を食べるという考えもまた長い歴史を持ち、2500年以上前のヒポクラテスの時代までさかのぼる。過去数千年の間に築かれた文明を調べれば、その時代の人々もまた、食生活の中に少しの土を意識的に取り入れていたという記録を見つけることができるだろう。

粘土は普通の土と違って密度が高く粒子が細かい。そして粘土には独特な細菌が棲んでいる。それらの細菌は腸にとても有益であり、毒素を結合してそれらを体の外に引き出すのを助ける働きもする。つまり粘土は善玉菌と栄養を体に引き入れると同時に、消化管の解毒も助けるのだ。

意識的に手を汚し、土を食べれば、私たちは85%対15%の善玉菌対病原菌(または病気の原因となる細菌)のバランスを維持できる体を作れる可能性がある。私たちが毎日の生活の中で探す必要がある善玉菌はずいぶん多いのだ。(「すべての不調をなしたければ除菌はやめなさい」ジョシュ・アックス著より引用)

一昔前まで私たち日本人ももっともっと土に近い生活を送っていました。
いつの間にかアスファルトとコンクリートに囲まれた生活になってしまいました。
その異常さに気づき、土の匂いや動物たちとの生活、土の上を転げ回る子どもたち、有機的な生活を取り戻して、太陽とともに生きる生活を少しでも思い出すことができたら、私たちの内も外ももっとダイナミックな多様性のある優しい世界が戻ってくるのではないかと思っています。

まずは元氣な土で育った元氣な野菜を食べることからはじめてみませんか?
元氣な土からの恵みを存分に受けとって育った野菜です。

ではここで質問です。
元氣な土とは何でしょうか?

それは、土壌菌がうようよいるフカフカの土です。
土壌菌は植物や動物の死骸を分解し、植物が利用しやすい栄養素に加工してくれています。
その恵みを受けとって植物が育つのです。

しかし、農薬や除草剤は土壌菌を痛めつけます。
土壌菌のいない土は固く、痩せていきます。
そうすると化学肥料なしでは野菜は育たなくなってしまいます。
(土壌菌と日和見菌の関係に関しては、前回の記事をご参照ください)

10年ほど前に赤目自然農塾に通っていたことがあります。
無農薬無化学肥料であることはもちろん、草は抜かない耕さない、という不耕起自然農です。
あれ以来何も実践できず、都会のど真ん中の生活が続いています。
周りに土はなく、唯一公園の土は踏み固められた土壌菌のほとんどいない土。
京都御所に行くと本当にホッとするのは、土壌菌を含め、自然のチカラがまだ残っているからだと思っています。

人は快適な暮らしの中にも自然と触れ合うことができなければ病んでいきます。
たまには大地に寝っ転がって大地のエネルギーの恵みを受け取ることも必要なのです。

土に触れ、アーシングし、元氣な土で育った野菜をいただくこと。
身の回りの土を食べる、とはそういうことでもあると思っています。

でも文字通り、土そのものも食べても大丈夫なんだ!と認識できると、モノを落としてしまっても必要以上に汚いと思うことがなくなり、潔癖症も和らいできます。
微生物たちは敵ではありませんから・・・。

次回はその潔癖症への警告です!




コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる