外出するときにはマイボトルにお水やお気に入りのお茶を入れて、持ち歩くことが当たり前になりつつあります。オシャレなマイボトルやフィルターがついている多機能なマイボトルも続々誕生していることも、この流れを後押ししています。ところが、マイボトルのお水を全部飲んでしまった時には、ほかに選択肢がなく、ペットボトルのお水を買い足した経験がある人は多いのではないでしょうか?
地球環境に負荷を与えないように、マイボトルを選択しているのに、ちょっと残念な思いしている人に、本日は朗報です。全国でお水が給水できるスポットが増えています。そして、アプリをダウンロードしておくと、お水が給水できる場所がひと目でわかる、うれしい時代が始まっています。
リフィルとMyMizu〜命をつなぐ水が育む新しい社会
日本は、ペットボトルのリサイクル率が8割以上と言われています。
ペットボトルはリサイクルするものと、多くの人が認識して、行動をしている結果がこの数字に現れています。
それでも、年間に消費される本数が多いために、多くの人が「エコな活動」を心がけていても、年間にすると約26億本が街なかや山の中に放置され、川や海に流れ着きます。
マイクロプラスチックの問題もありますし、たとえ100%がリサイクルされたとしても、リサイクルするためにはリサイクルをするためのエネルギーが必要です。
そして、国内だけでリサイクルされずに、海外に輸出をして、リサイクルを委託しているのが現状です。
出かけた先で、気軽にマイボトルに飲料水が補給できる。
こんなうれしい仕組みがあったら、途中でお水がなくなっても「ペットボトルを購入しない」選択ができます。
イギリスで誕生した「Refill」と連携を結んで生まれた日本版「リフィル」
リフィルの公式サイトを開くと、日本全国の給水スポットの詳細がわかる地図がダウンロードできます。
現在、日本全国にある約800ヶ所のカフェや公共施設などが表示され、マイボトルがあれば、お水の補給ができます。
給水スポットだけではなく、お水が飲める公園の場所も掲載されているので、ちょっとのどが渇いたときにも、欲しい情報が手に入ります。
リフィルの原則は、「誰もが無料で水道のお水を飲めること」。
そして、この想いを掲げながら、リフィルは実現したい未来に向かって歩んでいます。
誰もが生きていくために必要不可欠な水が、街のどこでも飲めるようになる。
この当たり前のことを通して、「水」に対する意識がたまり、自然環境や未来を守る試みにつながる。
給水所から新しい出会いが生まれ、人々がつながり合い、地域が活性化する。
こんな思いを基軸にして、リフィルは給水所やお水を分けてくれるお店を増やしていく活動をしています。
リフィルの地図を開くと、どんな風に給水所がわかるか、紹介しますね。
カフェのマークと給水所の場所がわかります。
2020年12月現在、約180ヶ所のカフェなどの店舗、そして約600ヶ所の公共の水飲み場が登録されています。
地図をどんどん拡大して、カフェや給水スポットのマークをクリックすると、お店のURL、どんなタイプのお水なのか、営業時間等の詳細がわかります。
リフィルの活動は、2019年から始まったばかり。
誰もが必要なお水を通して、いろいろな可能性が見えてきそうです。
「MyMizu」アプリで8,000ヶ所以上の給水スポットの詳細がひと目でわかる
リフィルと同じ2019年に、一般社団法人「Social Innovation Japan」が、日本初の給水アプリ「MyMizu」を開発、リリースします。
日本全国にある8,000ヶ所のカフェやレストランなどと提携を結び、アプリを開くと登録された場所がひと目でわかります。
MiMizuの試みも、「環境に付加を与えないために、ペットボトルの消費を減らしていく」という願いが後押しをしますが、「命を支える飲み水が無料で受け取れる」、この究極的とも言える原点がさまざまな相乗効果を生み出しています。
マイボトルにお水を補給したい人がアプリを見ると、今自分がいる場所を起点にして、どのあたりにどんな場所でお水を分けてもらえるかが、まさしく手にとるようにわかります。お店の紹介にもなりますので、宣伝効果に直結します。また、街の至るところで、お水の給水ができるようになると、街全体に新しい繋がりも生まれ、イメージアップになり活性化していきます。
そして、例えばですが、あなたのすぐ横で、見知らぬ人が、カフェの定員さんからマイボトルにお水を入れてもらっている。
お水を通して生まれたこのワンシーンから、3人が笑顔になり、見えない糸で結ばれます。
私たち人に不可欠の水が、無料で分けてもらえる。
この「分かち合う」想いが、相乗以上にしあわせの波紋を生み出し、結果として経済効果にも繋がっていきます。
MyMizuのアプリでは、国内の給水施設に加えて、世界中の給水スポット、約20万ヶ所の情報が載っています。
継続して、マイボトルにお水を入れていくと、どのくらいCO2の削減に貢献したのかも数値でわかるようになっています。
楽しみながら、地球環境を守る選択ができる。
街中に笑顔の花が咲くようになったら、私たちが目にする日常もいつも以上にキラキラと輝きだすのではないかと思っています。
(風の舞より)
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