皆さま、お元気ですか?
Yukoです。
SIBO(小腸細菌異常増殖症)という病気をご存知でしょうか?
本来ならほとんど細菌がいないはずの小腸で細菌が増殖してしまう病気です。
(ほとんどの腸内細菌は大腸に棲んでいます)
過敏性腸症候群(IBS)の6割〜8割の根本原因はSIBOであったとする研究結果も出ているそうです。
聞き慣れないですが、案外身近な病気のようです。
SIBOは腸管運動障害によって起こり(原因は感染性の胃腸炎、手術、消化酵素の不足、甲状腺機能低下など)、普通に生活している方に関しては発症リスクが低いと言われてきました。
しかし、腸活ブームによる発酵食品のとりすぎや、プロバイオティクス(乳酸菌などの有用細菌)やプレバイオティクス(大腸内の細菌のエサとなるのも)のサプリメントの摂取も人によっては危険なようです。
大腸に届かせるはずのサプリが小腸で働いてしまうのです。
小腸内で細菌が繁殖するとリーキーガットを引き起こします。
(リーキーガットとは腸の壁に穴が開いて、未消化の食べ物や毒素が漏れて体内に入ってしまうことです)
リーキーガットは炎症を全身に撒き散らし、深刻な慢性炎症の原因となります。
反対に考えれば、深刻な慢性炎症の根本原因がSIBOである可能性もあるということです。
「細菌が過剰に増殖すると、吸収不良から栄養不足になり、腸の透過性が亢進して(「リーキ-ガット」:異物が血管内に漏れやすい腸)、全身性炎症が起こりやすくなり、最終的には血管系に損傷を与える、より深刻な慢性疾患を発症するおそれがあります。実際に複数の研究で、SIBO陽性と判定された方は、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患と深部静脈血栓症を発症するリスクが高く、糖尿病や腎疾患から発症するより重い合併症が認められました。」
(https://gmc.kumamoto.jp/care/siboより引用)
👆このページには、SIBOの簡単なチェックリストがありましたので、氣になる方は見てみてください。
元氣な方が氣にかけておくべきことは、小腸のぜん動運動を促すこと、発酵食品をとりすぎないこと、といったところでしょうか。
プロバイオティクスやプレバイオティクスがマイナスに働いてしまう人もいるので要注意です。
良かれと思ってしていたことに思わぬ落とし穴があることもあるのです。
※お腹がグ〜〜っとなったら、小腸がぜん動運動を行っている証拠。
空腹の時に小腸が内容物をきれいに押し出そうと動いてくれています!
SIBOの方には低FODMAP食が推奨されています。
FODMAPに関してはまた別の機会にご紹介させていただきます。
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