皆さま、今日もお元気ですか?
Yukoです。
ストレスはあるけれど体調を崩すほどでなない、と思っていらっしゃいませんか?
しかし、無自覚なうちにストレスは溜まっていきます。
ですから今日は、ストレスの中で生きている!ということを自覚するとともに、現代に生きる私たちが感じているストレスの何が問題なのか?を見ていきたいと思います。
ストレスとは?
ミス、トラブル、病氣、身近な人の死などの悪い変化はもちろん、入学、結婚、成功、旅行などの良いと思われる変化も人にとってストレスとなります。
ストレスとは「変化」に対する反応で、生きている以上ストレスフリーの生活はありえません。
ですから、ストレスとどう向き合っていくか、が非常に大切になってくるのです。
ストレスと自律神経とストレスホルモン「コルチゾール」
扁桃体でストレスを受けとると、まず反応するのが自律神経です。
自律神経の交感神経が優位になり、筋肉を緊張させ、瞳孔を開かせ、血管を締めつけていきます。
次に、自律神経の反応より少し遅れてストレスホルモンが分泌されます。
ストレスホルモンは、血小板同士を結合させ血液を固まりやすくし、肝臓に溜め込まれている糖分を血液中に放出させます。
このように血圧を上げ、全身にエネルギーを供給し、ケガに備えたりすることは、非常事態に対応するための反応なのです。
しかし、我々人間には野生動物と違って命の危険を感じるような非常事態はめったにありません。
私たちのストレスは、精神的な重圧、心への負担によって引き起こされるものがほとんどです。
しかも、昔の非常事態とは違い、継続的で慢性的なストレスが多いことが特徴です。
この慢性的に継続する精神的な重圧や心への負担が、本来は私たちを守るための重要な仕組みであったはずのストレスに対する反応を暴走させてしまうのです。
慢性的なストレスが脳を破壊する
ストレスが続くと身体への不調が現れてきます。
夜眠れない、肩がこる、身体が冷える、すぐに風邪を引いてしまう・・・。
そんな自覚症状は要注意です。
そこで対処できると良いのですが、そのままストレスが積み重なっていくと次の段階へ移ってしまいます。
絶え間のないストレスが過剰なコルチゾールの分泌を促し、脳を物理的にむしばんでいくなんてゾッとしませんか?
脳の神経細胞、特に海馬がダメージを受けるそうです
海馬は記憶や学習、感情に関わる部分です。
海馬が萎縮するとうつを発症する可能性がでてくるのです。
ストレスを悪化させる仕組み
マインド・ワンダリング、してしまいがちですよね。
失敗したことや怒られたことを思い出し再び嫌な気持ちになって寝むれないとか、明日また学校や会社へ行かなければならないと思うとまた氣が重くなってしまうとか。。。
スマートフォンもマインド・ワンダリングを加速させてしまうというのですから、要注意です。
”え?、スマートフォンにストレスなんて感じていないよ”という方も多いかもしれません。
しかし、スマートフォンを楽しんでいる、いないにかかわらず、スマートフォンは扁桃体に刺激を与え続けていることも事実のようです。
村に住む人、町に住む人、都市に住む人、の順に扁桃体が反応しやすく過敏である、という研究結果がでているそうです。
扁桃体が過敏であるということは、ストレス反応を起こしやすいということです。
人間の特性であるマインド・ワンダリングだけでなく、現代の生活そのものが扁桃体を刺激し、ストレスに弱い私たちを作り上げているということを、もっと認識する必要があるようです。
ストレスと病氣
ストレスが突然死を引き起こし、脳や心臓、血管のみならず全身の病氣に関係している、といわれると、やはりそうか・・・と実感される方も多いのではないでしょうか?
その実感が伴うほどに、私たちは慢性のストレスに侵されています。
また、ストレスによって免疫細胞ががん細胞を攻撃することをやめてしまったり、慢性的なストレスが骨髄の免疫細胞をつくり出す働きを活性化させ、全身に炎症を引き起こしてしています。
必要以上の免疫細胞が脳で炎症を起こすとうつ病に、臓器で炎症を起こすと糖尿病などを引き起こしてしまう可能性も指摘されています。
現代に生きる私たちは、現代社会に生きているというだけでストレスを受けているということを忘れずにいなければならないと思っています。
次回に続きます。
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