皆さま、今日もお元氣ですか?
Yukoです。
「健康格差」、という言葉を著者である牧田善二先生は使います。
健康に老いていくことができるのか、病氣とともにある人生を送ることになるのかは、40歳くらいから別れ始め、50代を超えたあたりから目に見える現実として現れてくるというのです。
しかも、健康と病氣の比率が2:8だというのですから、背筋が冷たくなりませんか?
恐ろしい予言ですよね笑。
自分自身のパフォーマンスをあげるために食べる食べ物は、正しいモノである必要があります。
たとえば、最高の乗り心地の高級車であったとしても、不純物の多い「ガソリン」を入れれば調子が悪くなってしまうのと同様に、何が含まれているのかわからないような食べ物を食べていれば、徐々に身体が蝕まれていくことは想像に難くないのです。
しかし、それをほんとうの意味でわかって行動している人がどれほどいらっしゃるでしょうか?
今日は、「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二著より考えてみたいと思っています。
不調の原因の9割以上は「血糖値」
血糖値スパイクという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
健康診断での血糖値に問題はないけれども、食後の血糖値が急激に上昇してしまうという症状です。
血糖値が高い状態が続くことだけが悪いのではなく、この血糖値スパイクも身体に想像以上の悪影響を与えるようです。
※飲食後に血糖値が140mg/dl以上に急上昇すると、「血糖値スパイク」と判定されるそうです。
空腹時の健康な人の血糖値は80〜90前後です。
通常、食事から摂取された糖分は、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによって筋肉の細胞などに取り込まれ、血液中に残る糖分の量(=血糖値)は適正に調整されています。
https://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/
ところが、生まれ持った体質や生活習慣の乱れが原因で、細胞が糖を吸収する能力が低下することがあります。すると、インスリンが頑張っても、血液中の糖をうまくに細胞に送りこむことができず、血糖値が急上昇します。そこですい臓は、さらに大量のインスリンを出し、なんとか糖を細胞に取り込ませて血糖値を正常レベルに戻します。このようにして、針のように上がり下がりする“血糖値スパイク”が生じるのです。
普段の健康診断で異常を指摘されなくても、日常的に血糖値スパイクが起こっている可能性があります。
上で引用させていただいたNHKの番組での調査では、健康診断で異常のなかった働き盛りの65人のうち、20人で“血糖値スパイク”が起きていることが判明したと書かれています。
血糖値スパイクは決して他人事ではないのです。
血糖値スパイクの影響
血糖値スパイクが起こっていると以下のような病氣の危険性があがってしまうそうです。
①心筋梗塞・脳梗塞
血液中の血糖値が大きく上下することで血管内の細胞が傷つき、傷つけば身体はそれを修復します。
糖分を摂取するたびにその繰り返しが起こることによって血管壁が分厚くなり、動脈硬化を引き起こし、それが心筋梗塞や脳梗塞へと繋がる危険性が高まります。
②認知症・がん
インシュリンの大量放出も問題で、記憶力が衰えやすくなるといわれているほか、身体全体に及ぼす悪影響が懸念されています。
糖尿病は万病の元、と言われていますが、血糖値スパイクには同じような危険性が秘められていることをよく知っておく必要があります。
反応性低血糖
血糖値スパイクの危険性は、血糖値が急激に上昇してしまうことだけではありません。
その後、急激に今度は低血糖まで血糖値が下がってしまう人がいるというのです。
血糖値とインスリンの放出量は、同じように増減することが健康な状態です。
しかし、、、
これを「反応性低血糖」と呼びます。
血糖値は下図のように、70を切ると不快症状があらわれ始めます。
しかし、健康な人を対象とした糖負荷試験で5時間後までの血糖値の変動を調べた実験で、低血糖状態に陥る人が多く現れているのです!!
※糖負荷試験とは、糖尿病かどうかを判断する検査で、空腹状態で75グラムのブドウ糖を溶いた液体を飲み、120分後までの血糖値の変動を調べます。
身体のだるさや眠気といったちょっとした不快感や、集中力が続かずイライラしがちだ、といった自覚症状はありませんか?
上の左の図のような不快症状が現れているとしたら、それは低血糖状態の身体からのメッセージかもしれません。
高血糖と低血糖状態を繰り返すことによる身体へのダメージははかり知れません。
血糖値をコントロールする!
それが、50代以降も健康に過ごすための極意なのです。
次回に続きます。
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