健康をむしばむ「糖質中毒」。健康な人でも血糖値のコントロールが必要なわけ(「医者が教える食事術 最強の教科書」より)②

2021 1/19

皆さま、今日もお元氣ですか?
Yukoです。

先日は、健康な人でも血糖値が乱高下している危険性があることを、「医者が教える食事術 最強の教科書」よりみてきました。
今日は、どうすれば血糖値をコントロールできるのか、まずは糖質について考えてみたいと思っています。

糖質中毒

祖先の脳には、「血糖値を下げすぎてはいけない。チャンスがあったら糖質をとりなさい」という指令がプログラミングされています。そして、私たちもそれを引き継いでいます。野菜や魚などを食べられない人はいても、ご飯やラーメンが嫌いだという人がいないのはそういう理由があるからです。
つまり、生き延びるために、私たちは「糖質をとるように」できているのです。
そして、糖質を食べたときにはご褒美に幸せを感じるようになっています。糖質を摂取して血糖値が上がるとセロトニンやドーパミンが放出されて脳が快楽を得る ー略ー これらの仕組みは、飢えていた先祖の時代に「血糖値が下がりすぎて命を落とさないように」できたものです。ところが、現代人ときたら、飢えてもいないのに脳の快楽のために糖質をとっています。まさに糖質中毒なのです。(以下、引用部分はすべて「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二著よりの引用です)

砂糖は麻薬である、という話を聞いたことはないでしょうか?
甘いものを食べたくなること、それは脳が「報酬」を受け取るために繰り返してしまう中毒症状なのです。

医者から「痩せなさい」と言われているにもかかわらず、3時のおやつに手が伸びてしまうのも、夜遅くにラーメンが食べたくなってしまうのも、意思の弱さではなく中毒症状なのだと著者はいいます。

糖質は心してかからないと、なかなかコントロールできないのはこのためです。

炭水化物と糖質

炭水化物=糖質+繊維質です。
血糖値をあげるのは、脂質でもたんぱく質でもなく糖質、すなわち炭水化物です。

ですから、炭水化物をたくさん摂取してしまうと、それが血糖値をあげ健康を害していくことになるのです。
しかし、ひとことで炭水化物と言ってもいろいろな炭水化物があります。

「医者が教える食事術 最強の教科書」より

固形の炭水化物(糖質)はゆっくり血糖値を上げていきます。
いっぽう、液体で炭水化物(糖質)たっぷりの清涼飲料水は急激に血糖値をあげてしまいます。

繰り返し繰り返し炭水化物(糖質)を含む清涼飲料水を飲み続けること、それが血糖値の乱高下発生の大きな原因のひとつとなります。

現代の日本人は、主食としての炭水化物の摂取は減りましたが、代わりに大量の砂糖を知らずしらずのうちに摂取しています。

それがすい臓を疲弊させ、血糖値の乱高下を生み出す原因となっているのです。

人は血糖値があがるとハイな氣分になるように設計されていることは前の章で引用させていただきました。

缶コーヒーやコ○・コーラなどの清涼飲料水が血糖値を急激に上げると、セロトニンやドーパミンといった幸せを感じるホルモンが分泌され、人は至福感を感じます。
しかしその後、血糖値が急激に下がってしまうと、一転してイライラ感や吐き気や眠気といった不快な症状を感じます。
するとまた至福感を感じるために炭水化物を含むモノを飲んだり食べたりしたくなってしまいます。

※血糖値スパイクと反応性低血糖です。先日のブログを読んでみてください。


この悪循環をどこかで断たないと、糖尿病をはじめとするなんらかの疾患へとつながってしまいます。
炭水化物を減らしたり、食べ方・飲み方を考える必要があるのはそのためです。

絶対に口にしてはいけないもの

口にしてはいけないものを考えるときは、炭水化物とひとくくりにして考えてしまうと危険です。
炭水化物=糖質+繊維質、ですから、炭水化物を避けてしまうことの危険性にも留意する必要があると思っています。

絶対に避けるべきは、白砂糖やぶどう糖果糖液糖、異性化糖などと呼ばれる糖類です。
特にぶどう糖果糖液糖や異性化糖は、遺伝子組み換えのトウモロコシが使われている可能性大ですから要注意です。
(人工甘味料はもっと危険だといわれています。)

その中でも、血糖値をコントロールするために決して口にしてはならないもの、その筆頭が「咀嚼を必要としない糖質」だと著者はいいます。
つまり、缶やペットボトルのコーヒーやジュースなど、糖質たっぷりの清涼飲料水です。

本来、健康な人間の体内には約4.5リットルの血液があり、その中のブドウ糖濃度(血糖値)は空腹時90mg/dlです。つまり、その血液中には4グラム前後のブドウ糖が存在します。

「医者が教える食事術 最強の教科書」より

人ひとりの血液中に4グラムしか含まれない糖を、左の写真のように、清涼飲料水1本あたり10グラムから60グラム近くも摂取してしまうわけです。
これでは身体に負担がかかることは明白で、すい臓は徐々に疲弊し、糖に対処しきれなくなってしまうのです。

清涼飲料水の裏のラベルを確認してみてください。
原材料にはなんと書かれていますか?
砂糖やぶどう糖果糖液糖などが含まれていませんか?

そしてもう1ヶ所、栄養成分表示も必ず確認してください。
「糖質」と書いてあれば注意を払う方も多くなると思うのですが、「炭水化物」と書いてあります
その数字が重要なのです。

飲み物の場合、炭水化物≒糖質です。
炭水化物のグラム数がほぼ糖質量となりますから、どれだけの糖質が含まれているのか把握し、先日の血糖値スパイクのグラフを思い出してから飲んでください。
微糖、と書かれている缶コーヒーにも結構砂糖が含まれていますから。

飲む量が減ってくることを期待します!!

実は清涼飲料水などのメーカーは、人の至福点について計算し尽くし、商品を設計しています。言ってみれば、糖質中毒患者を増やすことで利益を得ているのです。

2リットルのペットボトルのジュース類が大量に消費されていく世の中です。
どれだけ過剰な糖分が消費されていくのか、そして、これほどまでに私たちはメーカーに踊らされてきているのか、と考えるとゾッとします。

特に子どもたち。
暑い夏にジュース(たとえスポーツドリンクだとしても)をガブガブ飲んでいる姿を見ると、切れる子どもが増え、生活習慣病が低年齢化しているのも仕方のないことだと思います。

スポーツドリンクに限らず、糖質の入った清涼飲料水をがぶ飲みして昏倒する悲劇が日本でも世界でも増えており、問題となっています。とくに子どもは、こうした飲料の中毒になりやすいのです。10代で重度の糖尿病にかかれば、30歳になる頃には透析が必要になるかもしれません。

清涼飲料水には、繊維質などの糖質の吸収を穏やかにしてくれる栄養素がほとんど含まれていませんから、飲むと血糖値が急激にあがってしまいます。
はじめの間はインシュリンがすぐに出てきますから問題ないのですが、毎日飲み続けるとすい臓が疲弊し、インシュリンがでなくなる、枯渇するという事態に陥ってしまいます。
そうして、血糖値が800を超えてくると昏倒して命の危険にさらされることになってしまうのです。

清涼飲料水、危ないと思われませんか?
大人が賢くなって、何が良くて何が悪いのか、しっかり考え、子どもたちにも伝えていく必要があるのではないでしょうか。
大人が朝から缶コーヒーを飲んでいるようでは話になりませんので、自販機には手を出さない、水やお茶以外の清涼飲料水は飲まない生活を心がけてみてください。

※オススメはもちろん「マイボトル」ですよね。

「見えない砂糖」を摂り続ける生活。。。にさようなら!

かつて、アメリカでは糖尿病や心臓病の増加は、肉など脂ぽいものを多食するためだと考えられてきました。そのため、人々は摂取する脂肪の量を減らしてきたのに、相変わらず肥満は増えています。彼らは、清涼飲料水、ピザ、ハンバーガーなどを多食し、糖質を過剰摂取しているからです。

血液中の余分な糖は中性脂肪に形を変え、脂肪細胞などに蓄えられていきます。
太るのは脂質を摂ったからではなく、血液中に余分な糖があふれてしまっているからだそうです。

「日本の長寿村短命村」(近藤誠正二医学博士著)という本が1972年に刊行されました。
この本に関して牧田先生は、

その当時、塩分を取りすぎる害についてはわかっていても、ごはんの糖質が問題だということを考える研究者はほとんどいなかったと思います。しかし、少なくとも近藤博士は、自分で実際に調査した結果として「ごはんをたくさん食べる村は短命」ということを感じ取っていたわけです。

「野菜を多くとっていれば長命であること」
「ごはんをたくさん食べていると短命であること」
「肉や魚などの動物性たんぱく質はほどほどにして、大豆の植物性たんぱく質は積極的にとったほうがいいこと」

とまとめていらっしゃます。

少食にして、糖が血液中に溢れてしまうほど炭水化物を摂取しないことが必要だということでしょう。
エネルギー回路が解糖系からミトコンドリア系に移る50代以降は特に注意しなければいけません。

血糖値を「見える化」する

なにごとも「見える化」すると、対処しやすくなります。
血糖値の変動も、リブレという機器を使って自分自身の目で確かめることができるそうです。

目に見えると、危機感を持つことができると同時に、何を食べると血糖値が上り、どうすると血糖値の上昇を抑えることができるのかがわかり、自分自身で納得して生活習慣を変えていくことができるのです。

お医者さんのブログで面白いのを見つけました。

ピラフを食べた時には、量も特に多かったと思いますが、食後40分くらいから急上昇しました。
あまりの上昇に恐怖を感じ、思わず医院の廊下で10分程軽く運動をしました。
すると血糖の上昇は抑えられました。

ほっとして運動をやめると、またしばらくして血糖値は再上昇しました。
食後の運動がこれほどまで血糖に影響することを、理論でなく実際に理解することができました。

https://www.yoshiokaclinic.or.jp/blog/2020/05/post-6745.html

お医者さんですらこの感想ですから、本当に「見える化」は有効だと思います笑。
そして、食後の運動!もやはり有効なようです。

そのあたりのことは、次回に続きます。
リブレを購入してみようかと、私は真剣に考えています笑。

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